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■平成20年度 2級建築士試験設計製図の試験の課題の考察

2008年度 2級建築士製図課題の考察

1) 高齢者の集う趣味(絵手紙)室のある二世帯住宅(木造2階建て)について
・メルマガでも触れましたが以前にも趣味室の課題は出題されています。今年にもっとも類似している問題としては平成12年度の「趣味(音楽)室のある親子二世帯住宅」(木造2階建て)がありました。
この時の設計条件は@趣味室は二世帯の家族の交流の場となるように計画するとともに、その配置については防音に配慮する。A1階部分における、「所要室の配置」及び「動線」並びに「廊下の幅」及び「浴室回り・便所のスペース」については、高齢者の親世帯の利用に配慮した計画とする。
というものでした。また、平成16年度にもこれと類似した問題があり、「趣味(フラワーアレンジメント)室のある専用住宅」(木造2階建て)という課題で二世帯住宅ではありませんでしたがこの時設計条件は
「計画に当たっては、趣味室は夫婦の共通の趣味である。フラワーアレンジメントに利用するほか、家族の友人等を招待してのパーティーに利用することができるように計画すること。」という条件でした。
二世帯住宅については平成15年度の「吹抜けのある居間をもつ専用住宅」(木造2階建て)と平成17年度の「近隣の町並みに配慮した車庫付二世帯住宅」(木造2階建て)があり、平成15年度の課題の設計条件は特に「二世帯」と課題ではないにもかかわらずの出題でこのように出題されていました。
三世代(親、子、孫)の家族が一緒に住む(玄関、食事室・台所、居間等は共用とする)、吹き抜けのある居間を持つ専用住宅を計画する。
計画に当たっては、次の1、2に特に留意すること。
1、 居間は、三世代の家族の団らんの場とし、明るく開放的な空間となるように居間の床面積の1/2以上を吹抜けとする(2階部分の廊下から等から居間が見えるようにする)。
2、 1階部分は、高齢者の利用に配慮する。
と出題されていました。また、平成17年度の課題の設計条件では
 ある地方都市の住宅地において、近隣の町並みに配慮した車庫付二世帯専用住宅を計画する。近隣は、道路に沿って生垣と十分な植栽が施された専用住宅(2階建て)が建ち並び、町並みは美しい、緑豊かな住宅地となっている。
 計画に当たっては、次の1〜3に特に留意すること。
1、前面道路の境界線に最も近い2階壁面は、1階壁面より後退させる。
2、自動車車庫を同一棟内に設ける。
3、 敷地の道路側には生垣・植栽を設ける。
と出題されており、二世帯住宅より、近隣の町並みに配慮をするような計画が要求さておりました。
これまでの「趣味室」と「二世帯」の出題を見ているとひとつわかることがあります。
それは、「近隣の町並み〜」を除いて1階部分は高齢者の利用に配慮する点と家族や友人等との交流です。
今年度の課題も「高齢者の集う〜」ですからこの2つのキーワードは外せないところではないでしょうか?
近隣または友人、親戚などが集うということが想定されますので自転車や駐車スペースの確保がどれくらい要求されるかがポイントとなるかと思われます。

2) 要求室
・所要室については特筆することはあまり、ありませんがまずは
共通部分
趣味室、玄関、居間・食事室・台所、浴室、洗面・脱衣室など
親世帯部分
夫婦室、納戸、収納、客室(和室)、居間・食事室・台所、浴室、洗面・脱衣室など
子世帯部分
夫婦室、納戸、収納、子供室、居間・食事室・台所、浴室、洗面・脱衣室など
屋外設備
駐車スペース、駐輪スペース、屋外デッキ、屋外テラス、花壇、植栽、スロープなど
が想定されます。

3) 動線計画
・これについては趣味室をどこに配置するかがポイントになると思います。これは設計条件や特記事項などで指示があると思いますのでその辺りを見落とさないようにして下さい。
具体的な指示がない場合などは玄関や出入口から近いところに配置して下さい。
パブリックで利用する室は出入口から近い部分に配置して、プライベートな室ほど出入口から話すのがセオリーです。ただし、設計条件や特記事項に指示があれば、それに従って下さい。
普通の住宅を設計するわけですから居室ゾーン、廊下ゾーン、階段・水廻りゾーンとに分類するのは言うまでもありません。具体的な指示がなければ居室ゾーンは南側の日当りの好い場所へ配置して下さい。また、要求室にある室は浴室を除いて廊下から入れるようにして下さい。

4) 要求図書
・これも木造の時にはほぼ、出題となりましたが1階平面図兼配置図、2階平面図兼1階屋根伏図(1階屋根部分がある場合)、矩計図、立面図、2階床伏図兼1階小屋伏図(1階小屋部分がある場合)と面積表が要求されることになるかと思います。
これも当日にならないとわかりませんからここまでは描けるようにしておくべきでしょう。
また、問題文の要求図書の欄もよく読んで何を要求しているのかをよく、チェックするようにして下さい。上記に書いてあるのが要求図書としてはmaxだと思いますので、時間配分に気をつけて試験当日までに調整できるようにしておきましょう。

5) その他
・今年は「高齢者の集う趣味(絵手紙)室のある二世帯住宅」と言うことで特殊用件などはあまりないのではないかと思われます。高齢者対策としては屋外のスロープ、駐車スペースからの車いすでのアプローチ、ホームエレベーターや屋内での車いす対策などが想定されます。しかし、これらは要求されなければ設置する必要はありません。出題される可能性はあるので参考書や模擬試験などで問題を解いて対策だけは練っておいてください。
そして何より、独学には限界があるので第3者に図面をチェックしてもらうことをお勧めします。資格学校や建築士試験を受験した経験のある方でもかまいません。時間がかかって仕上げた図面でもいいので、チェックしてもらって何処を直せばいいのか聞いてみるのも必要です。もちろん、本気2級でも受付しています。是非とも評価を受けて見て下さい。

 

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